子豚の嫁探し

3ヶ月毎に嫁を探す豚野郎です。

有限資源である電波を大切に使おう

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少々古いネタではありますが、先月の1月13日放送の『サザエさん』はデジタル制作の放送回でした。本編においてデジタル制作版が放送されたのは今回が初めてというわけではありません。知らない人はググればわかる。というわけですが、「セルアニメは味わい深くてデジタルには無い良さがある(キリッ」なんてことをここで語るつもりは毛頭ありません。そうゆうことをドヤ顔で語る人にまともな人はいないと思いますですしおすし。

ちょっと気になったのでデータ量の違いを調べてみますた。CMなどのカット編集はしていませんのであしからず。

フジテレビ Bit Rate Stream Size
1月13日放送分(デジタル) 6442Kbps 1.37GB
1月20日放送分(セル) 12.3Mbps 2.63GB

驚くほどのことではないけれど、デジタル制作になるとサイズが半分まで縮みます。セルアニメはノイズが発生しまくりんぐだし、テレシネ変換に伴う画面の揺れとか、データ量をどんどん増やしてしまうのでこれには納得ですね。だからといって、デジタル化すれば全てのアニメにおいて容量圧縮できるわけではありません、ということは周知のとおりです。同じくフジテレビから比較してみます。

フジテレビ Bit Rate Stream Size
ROBOTICS;NOTES 2月1日放送分 10.1Mbps 2.15GB
PSYCHO-PASS 2月1日放送分 9814Kbps 2.09GB

まぁ大体10Mbpsくらいです。1440x1080放送のデジタルハイビジョン制作アニメであれば、そこそこ綺麗な画質で放送するにはこれくらいのビットレートが必要になってくるわけ。もちろんこれでも足りません、当然だけど。っで、ビットレートが高ければいいのか、という問題でもなくて例えばBS-TBSなんかは20Mbps近く出ますが、ノイズだらけで見るに耐えないレベルだったりします。こういった問題はテレビマスターに原因があるので、セルとかデジタルとか関係ありませんけども。ちなみに、今春辺りにTBSがマスター更新するという風のウワサがあるのでマシになるかもしれません。

まぁ要するに有限である電波資源を有効活用していくためにも、何十年も更新せずに既存の古いマスターを使用し続けたり、そもそもの話だけどMPEG2なんていう過去の遺産をいつまでも採用し続けないということが必要だと思うんです。4Kとかいういらない子の開発ではなく、H.264によるエンコーディングの実利用を急ぐべきなのです。現在、テレビ放送されているアニメの多くは縦720制作(現場で縦1080にアプコンする)ですし、アニメファンからすると4Kなんて無用の長物(解像度的な意味で)ですよ。

スカパーがプレミアムサービス(専用チューナー必須)において、来年にはH.264完全移行するそうです。さすが俺達のスカパーさんや!でも専用チューナーはいらない!4Kもどうでもいい!という感じでして、一般ユーザーへの普及はまだまだ先の話になるんだろうなぁ。